弱視とは、目には異常がないのに、メガネやコンタクトレンズで矯正しても視力が上がらない状態をいいます。単に視力が悪いだけというものではありませんので、その点で近視(近眼)と異なります。
原因は大きくわけて2つあり、一つは先天的なものです。もう一つは幼児期に遠視などの状態にあったため、正常な像が脳に伝わらず、目の機能が正常に発達しなかったことによるものです。
日本人の半数以上が近視といわれています。近視になる原因は、遺伝よりも、生活習慣によるところが大きいでしょう。会社や学校ではパソコンのモニターや細かい文字で書かれた書類を見つめつづけ、家に帰っても遅くまでテレビ番組やテレビゲーム、インターネット、宿題に没頭。外出しても目に入るのはビルやアスファルトばかりで、緑はほとんどなし。都心に暮らしている限りはおおむねこんな感じではないでしょうか。先進諸国では近視の人の割合が高いそうですが、とりわけ日本人に占める近視人口の割合は世界一といわれています。
ただ、時代は変わってきました。近視は「手術」で治る時代になりつつあります。アメリカでは年間100万人以上がレーシック手術を受け、虫歯を治療するのと同じくらい気軽に目の手術を行っています。レーシックに使われる装置、ならびにそれらを扱う眼科医の技術も日々進化しています。日本においてレーシックを受ける人は、まだ年間数万人規模ですが、今後は安全性の認知が広まるにつれ、日本人にとってもよりレーシックが身近なものとなるでしょう。
動体視力とは、移動する一つの目標物を連続して追い続ける目の能力をいいます。ふつう視力検査では、アルファベットのCの文字がどちらに開いているかを判断するランドルト環を用いた方法が一般的です。
しかし、日々の生活においては、必ずしも静止しているものだけを見ているばかりではありません。たとえば、車を運転したり、歩行者として道を歩いたり、スポーツをしたりするばあいには、周りの物体は動いているものばかりです。この動いている物体を見極めるばあいに、静止視力とは違った動体視力が要求されるという考えがあります。野球選手やカーレーサー、格闘家など、コンマ何秒の世界で動く物体を見極めなければならない人にとっては、高い動体視力が必要とされています。
動体視力は、動きの種類によって2つにわけられます。一つは、直線的に前方から近接する目標を確認できる能力(KVA、縦方向動体視力)。もう一つは、左右に動くものを認知する能力(DVA、横方向動体視力)です。ただ動体視力は、まだその特性が医学的に解明されておらず、測定基準も確立されていません。
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